.........日は遡り、数日前。
フォレステインが襲われた日、
村の裏山の木の上。
「へー・・・『RPG』って名前まで付けちゃって・・・
こりゃぁ来る気マンマンだなっ!」
「アンタはいっつも脳天気よね・・・
そんな緩んだ心で本当に大丈夫なの? 全くっ・・・」
「・・・怖いならオレの腕にしがみついてもいいんだぜっ?
マイツンデレラ・チャットッ☆」
「だからツンデレラって言うなぁあ!!」
「叫ぶとあいつらに聞こえるぜ?」
「こ・・・の・・・・・・っ!!!」
「ま、この事は早急に伝言しなくっちゃな。
なんたって、『情報伝達』の仕事してるし」
「・・・ふんっ、すぐに話をそらすんだから・・・!」
同日、巨大メカの内部にて。
「・・・・・・」
「ディアリー・・・? さっきから何黙ってるんだよ」
「・・・。」
「おい、ディア・・・・・・ッッ」
「メーザさん・・・・・・許さない・・・ユルサナイ・・・」
「ディ・・・ディアリー・・・・・・?」
「・・・あの人を消すのは・・・・・・私です・・・」
(・・・さっき、メーザが意味深なことを言ってたわね・・・
・・・・・・一体・・・?)
「きゃふぅ・・・ディアリーさんが何か怖いよー・・・」
「・キ・ニ・ス・ル・ナ・サ・ァ・ク・ル・ナ・イ・ン・
・ア・レ・ハ・ト・キ・ド・キ・オ・レ・モ・ミ・ル・」
「もー、サークルナイン じゃなくって、『リンク』って呼んでよっ。
もしくは『ナイン』でっ」
「・・・ワ・カ・タ・・・リ・ン・ク・」
(サイボーグのカービィ・・・お父さんがいとも簡単にやられてしまった。
・・・それほど、戦闘能力が高いんだわ・・・)
RPGがゼネルと出会った頃、H・Pの本拠地にて。
「今戻ったぜっ」
「お帰りなさいっ、トップのお兄ちゃんっ、みんなっ!」
「トップたまーっ! おかえりなしゃーいっ!」
「よぉクラップ、ソース、また新しいメンバーが増えたんだぜ?」
「わぁっ、凄い! お友達がまた1人増えたんだね!?」
「へへっ、そーいうこったっ」
「おともだちーっ! おとこのひと? おんなのひと?」
「ん? 女だぜ?」
「あっ、ひょっとして今後ろにいる黄緑色のお姉ちゃん?
よろしくねっ!」
「ぇ・・・あ・・・・・・よろしくっ・・・」
「? おねーちゃん・・・きぶんわるいの?」
「・・・いや・・・」
(普通の、子供達・・・?
この子達は一体何でこんなところに・・・?)
「さっきから声がしたんだけど、何かあったの〜?」
「体が赤い・・・・・・ギャラリ君、また血にまみれて遊んでいたのですか・・・」
「だってさディアリー、昨日久々に本拠地の居場所を嗅ぎ付けた侵入者が来たんだよ?
エーボウトはトップさんと一緒に活動に行ってたから・・・殺しちゃった☆」
「全く・・・・・・フレームさんの能力があれば、
そんな事しなくて済むというのに・・・」
「えぇーっ、そんな事されたらボク・・・禁断症状出ちゃうかもよ??」
「・・・・・・」
「あっ、どこ行くのさディアリー!? ねぇってばー!」
(・・・あの子・・・さっきの子とはまるっきり逆・・・。
殺しを何とも思ってないようだったわ・・・・・・)
「さぁて・・・ノベル、だっけな?
お前にはここで大人しくいてもらおうか」
「・・・どうする気?」
「このままじゃ当然、お前はオレ達の為に動くとは限らねえからな。
・・・なぁに、直お前は・・・・・・」
オレ達の為に動く本当のメンバーになるんだよ
「・・・!?」
「まさか頃合いを見計らって脱走しようとか考えていたのか?
・・・まぁ確かに過去に1度、メンバー2人が脱走した事がある。
子供だと思って油断してたし、裏切るとは思わなかったからな・・・」
「くっっ・・・!!」
「言っとくけどな・・・脱走して情報漏らしたりするのは御法度だぜ?
・・・・・・もっとも、脱走だなんてくそ甘い考えをしてる時点で、どうかしてるぜっ」
「・・・トップ様」
「来たか、フレーム。
・・・・・・そういう事で、残念だがお前を
普通のまま居座らせるわけにはいかねーんだよっ
・・・さて、そろそろチャットとビーツェスが戻って来る頃か。
オレは部屋から出るから、後は頼んだぜっ」
「はっ・・・おまかせをっ」
(・・・プリス・・・・・・みんな・・・・・・
・・・・・・私は・・・・・・この組織から・・・
・・・逃げられそうに・・・・・・ない・・・わ・・・)
「トップ、今戻って来たわよ」
「いやーやれやれ、大分面白くなって来たぜ?
へい、メモレポート」
「どれどれ・・・・・・ほぉ、取り戻しに来る為にグループを結成・・・か。
オレ達の大人数に対し、相手も大人数で挑みにくるって寸法だな?」
「何か策はあるの? トップ」
「ふっ・・・今丁度、その『策』を作ってる最中さ・・・」
「・・・で、連れて来たというわけだな、トップ君」
「あぁ・・・。
・・・・・・不満でもあるのかよ?」
「・・・1つだけ・・・な・・・・・・」
「? ・・・ま、とにかくオレはこれからパソコンでハッカー作業するから。
何かあったらドアノックを頼むぜ・・・・・・」
「・・・・・・『ヤツ』の子孫・・・・・・忌々しい・・・!!」
そして、RPGが赤暁月の村へと到着しようとしてた頃
「リーダー、フレームは今何をしてるんですか? 部屋に籠りっぱなしなんですが・・・」
「あぁ・・・・・・必死で仕事やってる最中さ。
・・・・・・戦闘用に仕立てるためにな・・・くっくっくっ・・・」
「・・・トップ様・・・」
「噂をすればいつも出て来るよな、フレーム・・・
・・・例のヤツか?」
「成功しましたよ・・・キヒヒヒヒ・・・」
「・・・・・・・・・」
「くくっ・・・なぁ、ノベル?
お前の可愛い弟が、お前を連れ帰そうとしに来てるんだぜ?」
「・・・・・・おと・・・うと・・・?」
「・・・見事に記憶を改竄されて、暗示にかけられたようだな。
『生まれた頃から生涯孤独の、可哀想な女』・・・
・・・いい設定じゃぁねぇか・・・・・・」
「・・・・・・?」
「取り戻しに来たって無駄だぜ、『RPG』。」
〜APPEAR WORD IN NEXT STORY〜
「ひどい・・・こんな大きな桜の木まで・・・」
「くそっ、勝てる気がしない! ここは一旦立ち去ろう!」
「あんな立派な町があるのに、草原の真ん中に一軒家を建ててる・・・か」
「こ・・・怖い・・・・・・」
〜TO BE CONTINUE......〜
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